ツバメ / 2004-04-16 (Fri)
買い物に行く途中、ガレージから鳥の声がした。
もしやと思ってのぞいてみたら、ツバメだった。
巣作りの真っ最中。
ちょっと懐かしかった。
ツバメは家の軒先によく巣を作る。
わが家の場合、玄関の引き戸をずっと開けていたから
家の中までツバメがやって来て巣を作っていた。
巣を作られてしまうと、その周辺が白く汚れて掃除が大変だから
大人たちはあまりいい顔をしなかったけれど
子供たちが小さかった時は、変な場所にさえ作らなければそのままにしていた。
だいたい家は木枠の引き戸なのに、一箇所だけサッシの引き戸のところがあって
それには大きなガラスがはめられているから
綺麗に磨いてあると、そこだけを見たら何もないように見える。
ある日、そこにめがけてツバメが一直線に飛んできた。
ピシリと音をたててぶつかって、下に落ちてしまった。
驚いた母が戸を開けると、ちょっと気絶していたツバメは
起きてよろよろ飛んでいった。
田舎の家はツバメにとっては入り易い構造になっているから、飼い猫のように自由に出入りしていて
飼っている訳ではないんだけれど、一緒に生活をしている感じだった。
だけど、ある日突然いなくなる。
だいたい学校に行っている時にいなくなってしまうから、そうなると寂しいんだけれど
毎年のことだから、そういうものだと受けとめていた。
今はもう見かけることも少なくなってしまった。
巣作りできる場所がこの辺にはあまりないということなんだろう。