熱いお風呂 / 2005-12-13 (Tue)
日本人のすきなものって聞かれて思い浮かぶ答えの中に
きっとあるだろうと予想できるもの、それは温泉。
興味がないという人に私は出会ったことがまだないのだけれど
実は、私自身が興味のないその一人。
なんでだろう、よくわからないけれど、お風呂自体に興味がないからだと思う。
私の田舎のお風呂は薪で焚いていて、そのせいで冬場は大変だった。
なにせお風呂の中から追い焚きはできないのだから、入る前に熱くしておく必要があった。
そして、さっさと入らなければ冷めてくる。
まず最初に湯船に浸かって体を温めて、その後で体を洗って、そしてまた湯船へ。
その後で髪を洗ってそしてまたお湯に浸かる。
そんなことをしていると時間は刻々と過ぎてゆき、いつも入浴は1時間。
「そんなに長く入るな」といつも言われていたけれど
私だってすきこのんでそんなに長く入っている訳じゃなかった。
不必要に広いせいでお風呂場が寒かったから
どうしても何度も体を温める必要があった。
毎回そんなことをして怒られて、いい加減お風呂に入るのもうんざりだった。
変に都会で生活した経験もあったから「あの時はよかった」なんてことが頭をかすめて
「それでも、温かいお風呂に入れるんだから幸せ」だなんて思えなかった。
ガス会社が出している商品に「カワック」というのがある。
お風呂場用の除湿暖房機という感じなのだけれど、寒がりの私にはとてもうれしい商品。
でも、さすがにそこまではまだ必要ない。
今の私は追い焚きができるだけでひとまず満足。
そして、今日みたいに寒い日にはガンガンに焚いた熱いお風呂の有り難味を
しみじみ感じることもできる。